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中高年夫婦は寝室を一緒にすべき。(1)


 タイトルを見て、いま流行りの中高年セックスを奨励する内容か、と早合点しないように。
 とはいえ、寝室を一緒にすれば、当然そういうことは起こりやすくなるわけで、それはそれで大いに結構。健康のため、ボケ防止のためにお勧めしたい。いやいや、できることなら私もあやかりたいが生憎の一人住まい。昨今はボケを心配しながら、ついついアルコール類に手が伸び、頭を痺れさせる逆効果の日々。そんな私事はさておき真面目な寝室談義を。

寝室が別になるきっかけ

 中高年夫婦で寝室を別にしている割合がどの程度なのかは不明だが(どこかで統計を取ってはいると思うが)、寝室を別にした理由やきっかけは概ね次のようなものではないだろうか。
1.出産を機に妻が子供と一緒に寝だし、その頃を境に寝室が別になった。
2.互いの生活時間帯が違い、気付いたら別々の部屋で寝ていた。
 これは働き盛りの中年世代に多いと思われる。
3.伴侶のいびき、寝言、歯ぎしり等がうるさく、以来、寝室を別にした。
4.同じ空気を吸っていると思うのが耐えられなくて・・・。

 4のパターンは離婚への最短距離に位置していると思われるが、そこに至る手前には浮気という甘く危険な罠も待ち受けている。すでにその罠にどちらかがかかっているか、あるいはかからないほど魅力に欠けている(いや失礼。決して夫婦のどちらかに魅力がないのではなく、倫理観が強い夫婦という意味である)ということだろう。
 1と2は子供が成長し独立した後、夫婦2人の生活になり、再び寝室を共にするパターンに戻ることが案外多い。
 3はどちらかが妥協しない限り、そのままだろうが、元に戻るきっかけがある。それはどちらかが患った時である。

 寝室は一度別にするとよほど何かのきっかけがない限り元に戻そうとは思わないだろう。一人で寝た時の解放感はなににも替えがたいからだ。例えば隣りに遠慮することなく明かりを点けて読書に勤しんでも、「眩しいから電気を消して」とか「私は明日早いんだからね」と文句を言われることもないし、大の字になって寝ようが、寝返りを打とうが自由気ままだ。一度この自由を手に入れれば、二度と手放したくないと思うに違いない。
 それでもなお、中高年になれば寝室を夫婦で共にした方がいい。いや、共にすべきである。その理由は脳梗塞だ。

脳梗塞は4時間以内が分かれ道

 脳梗塞は発症から4.5時間以内が分かれ道と言われている。この時間内なら劇的に効く薬があるが、治療が遅れると重い後遺症が残る危険性がある。
 問題は最初の症状にいかに早く気付くかということだが、それと気付かない人がほとんどらしい。次に気付いた時はすでに4.5時間を経過していたということが多い。結果、半身不随、言語障害等の後遺症に苦しむことになる。

 脳梗塞は脳の血管に血栓が詰まることから起き、症状として次のようなことが確認されている。
 ・ろれつがまわらなくなる
 ・言葉が出なくなる
 ・握ったもの(コップなど)が手から落ちる
 ・相手の言うことがよく理解できない
 ・片側の視野が欠けるため物や人にぶつかってしまう
 ・片方の目が見えにくくなる
 ・物が二重に見える
 ・めまいがする、ふらつく
 ・力はあるのに立てない、歩けない

 問題はこうした症状が一過性であり24時間以内に治ってしまうことだ。それ故に「一過性脳虚血発作」と言われている。文字通りの一過性で、数分後には先程の症状が嘘のように治っているので、それが脳梗塞の初期症状だと気付かないことがほとんど。かくして手遅れになるパターンが多い。

 中高年の場合、脳梗塞が起きる割合は夜中にトイレに起きた時とか風呂に入る時などに起きることが多い。例えば夜中にトイレで倒れても、夫婦で寝室を共にしていれ相手が異変に気付いてくれる。それさえも気付かないほど無関心なら寝室を共にしている意味がないというか、一緒にいる意味さえないかもしれないが、この際まあそこは置くことにし、いずれにしろ独り寝より助かる確率は高いということだ。
                                               (2)に続く

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